29 December, 2015
memory of ancient forest 太古の森の記憶
琥珀は、木の樹脂が長い年月をかけて化石となったもので
宝石として扱われるものの、鉱物ではありません。
さわると、石のようにひんやりとせず
普段石ばかりを扱っていると
軽さと温かみのある
ちょっと不思議な印象を受けます。
そのなかでも、バルティックアンバーは
バルト海沿岸で採れます。
それは、太古、森であったところが
深い海に沈んでいるから。
波に打ち上げられた琥珀が並ぶ
薄暗く寒いバルト海の浜辺を思い浮かべると
その琥珀に、尚更のこと温度を感じるのです。
海に沈んだ太古の森の記憶
柔らかい色と手触りに
寒い季節になるとつい手が伸びる
美しいバルティックアンバー。