29 May, 2015
葡萄酒に染められて
美しい紫の石、アメシスト。
透明な紫の石で、唯一宝石たりうる石です。
それにはこんな神話があるのをご存知でしょうか。
アメシストは月の女神の女官の名前。
酒に酔ったバッカスが、今から最初に出会った人をピューマに襲わせようとしていた時
運悪くそこに通りかかったのが、月の女神の女官アメシストでした。
バッカスが獣をけしかけ、今にもアメシストが襲われるという時
この惨事に気づいた月の女神が彼女を守るため、一瞬にして純白の水晶に変えたのです。
その後酔いから覚めたバッカスは自分の罪を悔い、水晶にワインを注ぎました。
たちまち水晶は透き通った紫色に変わり、美しい紫色の宝石・アメシストになったといわれています。
語源となったギリシャ語の『amethystos』は"酒に酔わない"という意味をもちます。
飲み過ぎのときのお守りになるというちょっとめずらしいパワーストーン。
葡萄酒に染められたクリスタル。
その美しい紫に、酔ってみるのはいかがですか。
–企画展のおしらせ–
2015.6.22(mon)~28(sun)
emme展~石話~@berkarte