Pen appunti

メモとして

「ABOUT STONES」の記事一覧

29 December, 2015

[ABOUT STONES]

memory of ancient forest 太古の森の記憶

写真 2015-10-04 10 22 22.jpg
琥珀は、木の樹脂が長い年月をかけて化石となったもので
宝石として扱われるものの、鉱物ではありません。
さわると、石のようにひんやりとせず
普段石ばかりを扱っていると
軽さと温かみのある
ちょっと不思議な印象を受けます。
そのなかでも、バルティックアンバーは
バルト海沿岸で採れます。
それは、太古、森であったところが
深い海に沈んでいるから。
波に打ち上げられた琥珀が並ぶ
薄暗く寒いバルト海の浜辺を思い浮かべると
その琥珀に、尚更のこと温度を感じるのです。
海に沈んだ太古の森の記憶
柔らかい色と手触りに
寒い季節になるとつい手が伸びる
美しいバルティックアンバー。
 

8 June, 2015

[ABOUT STONES]

三色の菫(スミレ)の光


光の当たる角度によって
色が三色に変わるという特性をもつアイオライト。
和名は菫青石です。
素敵な名前で大好きな石。
この色を変えるという特性から、かつてバイキングが航海の際に
アイオライトを羅針盤代わりに使用し
太陽にかざして青色が鮮明に見える方向に船を進めたと言われています。
海で迷わぬよう、導いてくれたのかと思うと
その落ち着いた輝きがとても優しく理知的に見えてきます。
色を変える姿が発想の転換を表すのでしょうか。
考えが行き詰まったときに眺めると心を落ち着け
正しい判断を下すのを手伝ってくれる力があるのだとか。
青とも紫ともいえぬ複雑な色味が
とても女性的で色っぽいのです。
 

29 May, 2015

[ABOUT STONES]

葡萄酒に染められて


美しい紫の石、アメシスト。
透明な紫の石で、唯一宝石たりうる石です。
それにはこんな神話があるのをご存知でしょうか。
アメシストは月の女神の女官の名前。
酒に酔ったバッカスが、今から最初に出会った人をピューマに襲わせようとしていた時
運悪くそこに通りかかったのが、月の女神の女官アメシストでした。
バッカスが獣をけしかけ、今にもアメシストが襲われるという時
この惨事に気づいた月の女神が彼女を守るため、一瞬にして純白の水晶に変えたのです。
その後酔いから覚めたバッカスは自分の罪を悔い、水晶にワインを注ぎました。
たちまち水晶は透き通った紫色に変わり、美しい紫色の宝石・アメシストになったといわれています。
語源となったギリシャ語の『amethystos』は"酒に酔わない"という意味をもちます。
飲み過ぎのときのお守りになるというちょっとめずらしいパワーストーン。
葡萄酒に染められたクリスタル。
その美しい紫に、酔ってみるのはいかがですか。
–企画展のおしらせ–
2015.6.22(mon)~28(sun)
emme展~石話~@berkarte
 

7 May, 2015

[ABOUT STONES]

Green sophia 緑の叡智


エメラルドの石言葉は叡智。
深い知識、洞察、知性。
私の誕生石でもあるからでしょうか、いろんな産地のいろんな形状で集めています。
落ち着く緑。大好きです。
エメラルドはベリルという石のグループで、アクアマリンの兄弟みたいなものです。
アクアマリンと同じように、恋愛や幸せな結婚のお守りでもあるんですって。
でも、エメラルドは内包物を非常に多く含む石です。
硬度は高いのですが、割れやすい繊細な石。
ダイアモンドに並ぶ世界四大宝石で色石としてはナンバーワン。
クレオパトラが愛したゆえに自身のエメラルド鉱山を持っていたなど
逸話も数多くある石ですが、歴史的な名品があまり伝わらないのには
この繊細さも関係しているのでしょう。
エメラルドと人間に傷のないものはない
脆さもあるからこそ美しい。
あっという間に過ぎゆく、この春のように。
美しい石。そして美しく愛しい季節ですね。
 

24 April, 2015

[ABOUT STONES]

Luce del sole 太陽の光


キラキラと光る、黄色やオレンジ、赤や金色の輝き。
それはまるで太陽の光のよう。
やさしく、あたたかい色と輝きは
その存在や考えなど、持つ人を肯定してくれるあたたかい光。
自分に自信がないとき、不安になって落ち込んでしまうときに
そっと寄り添ってもらうと、心がぽかぽかしてくるような。
そんなやさしい石なのです。
サンストーン、またはヘリオライトといいます。
ヘリオとはギリシア語で太陽のこと。
太陽の石という名前の、美しい石です。

14 March, 2015

[ABOUT STONES]

a piece of rainbow 虹の欠片

写真 2015-03-07 14 11 36.jpg
トルマリンの原石
幅広い色合いをもつトルマリンは
原石を並べるだけで、まるでキャンディのよう。
ひとつの鉱物グループとしては最多のカラーバリエーションを持ち
その豊富な色彩だけでなく特殊な条件下において
マイナスイオンを発生させることでも有名です。
古代エジプト人はトルマリンを地球の中心部から太陽まで
虹の架け橋を渡って旅をしてきた石だと考えていたそう。
豊富な色彩は、この旅の途中で虹から渡された色。
そんな虹の欠片を、ひとつぶネックレスにしようと思います。
 

About

Jewelry making notes.
日々の事柄や気づきなど

制作物の写真は
主にinstagram→
日々のつぶやきやたまにお知らせはtwitter→

News

展示販売予定

2020 June
Fuligo 終了

2020 July〜August
BRAUBERG an der KUSTE 終了

2020 August
「+S」Spiral market 終了

2020 October〜November
berkarte 終了

2020 November
Alley 終了

2020. 12. 14〜2021. 1. 11
「+S」Select vol.84
at spiral market二子玉川店(→)

Entry